98/100点
基本情報
- 1995/アメリカ 上映時間171分
- 監督・脚本:マイケル・マン
- 音楽:エリオット・ゴールデンサール
- 出演:アル・パチーノ、ロバート・デ・ニーロ、ヴァル・キルマー、ジョン・ヴォイト、トム・サイズモア、アシュレイ・ジャッド、エイミー・ブレネマン、ナタリー・ポートマン
あらすじ
日中のロサンゼルス。ニール・マッコーリー率いる犯罪集団は周到な作戦で現金輸送車から無記名証券を奪取するが、新参のウェイングローが警備員を射殺したため止む無くニールは残りの警備員も射殺する事となる。ニールは些細なことで警備員を射殺したウェイングローを始末しようとするが、一瞬の隙を突いて逃げられてしまう。
強盗殺人事件として捜査を担当することとなったロス市警察のヴィンセント・ハナ警部補は、わずかな手がかりからチームの一員であるマイケルを割り出すことに成功する。部下たちにマイケルの行動確認を命じ、マイケルと接触するメンバーらしき男たちを一人ずつあぶりだしていく中で、リーダー格のニールに注目し執拗に追及していく。
やがてニールらは最後のビジネスとして銀行襲撃を実行に移す。
完璧な計画は成功するかに見えたが、身内のタレコミによってヴィンセントらロス市警が銀行に急行。白昼のダウンタウンで、想像を絶する凄絶な銃撃戦になってしまう。
感想
96年当時、ロードショーの触れ込みで「男と男の銃撃戦何万発」みたいな感じでかなり大雑把な宣伝をしていたにも関わらず20歳の自分は浅はかにも「おおっ」と心を揺さぶられてしまい、初めて封切りの初日に観に行った事を覚えています。
最初の現場を見ただけで「これはプロの手口だ。俺が担当する」というアル・パチーノに対し、「それに気づく奴も頭が良い」と感嘆するデ・ニーロ。
正直「そんな訳あるか」とは思いつつも、観ていて気持ちの良いライバルの構図が延々続くので最後まで全く飽きません。
よく聞かれた「実は二人は一緒に撮影していない」という噂は本当でしょうか。
クライム映画にしては全体的に男気が溢れ過ぎているせいでツッコミどころも幾つかありますが、お話的にシンプルな上に人間らしいキャラクターが揃っていて、個人的にとても好きな映画です。
あと銃や戦闘を扱う映画で、トム・サイズモアが出てきたらとりあえず安心です。
銃火器
作中使用された様々な銃にも配慮がなされていて、立場による種類はもちろん発砲音についてもそれぞれ実際に収録した音を当てているのだそうです。
- ヴィンセント・ハナ警部:コルト M1991A1、FN FNC、モスバーグ M590
- ドラッカー巡査部長:ベレッタ 92SBC
- カザルス刑事:M16A1、モスバーグ M590
- ボスコ刑事:M16A1
- シュワルツ刑事:M16A1
- ニール・マッコーリー:H&K USP、SIG SAUER P220、コルト M654、コルト M733
- クリス・シヘリス:H&K G3A3、M733
- マイケル・チェリト:FN FAL、ガリルARM、ベネリM3
- トレヨ:56式自動小銃
- ウェイングロー:STAR メガスター